住宅リフォーム・紛争処理支援センターへのリフォームのトラブルに関する相談は、年間8,000件以上も寄せられています。
残念ながらリフォーム工事は悪徳業者も多く、多くのトラブル事例も報告されています。
出典:住宅リフォーム・紛争処理支援センター
知り合いの業者さんがいない場合は、自分で探すしかありませんので、どこの業者に頼むか迷う方も多いでしょう。
トラブルに遭わないようにするためには、業者選びが大変重要になってきます。
どのような業者を選べばよいのか?今回は業者選びのポイントをお伝えします。
実は塗装業は免許や資格がなくても開業できます。最近は30、40年前に建てられた住宅がリフォーム時期を迎えており、リフォーム工事の需要が増えています。それに便乗するように技術のない塗装業者も増えてきています。
塗装業に関する資格は数多くありますが、その中でも重要なのが一級塗装技能士です。一級塗装技能士は国家資格で実技と学科、両方の試験があり、合格率も50%程度。しかも実務経験が7年以上必要、という最難関の資格です。
目安ではありますが、この資格のある職人さんでしたら、一定水準以上の塗装の経験や技術、知識を持っていると考えてよいでしょう。このような資格を持った職人さんを多く抱えている会社の方が安心できると思われます。
工事を依頼する際は、窓口となる担当者に要望を伝えて施工内容の説明を聞いたり、打ち合わせを入念に行いますが、自社施工ではない場合は、打ち合わせの内容や指示が下請け業者にしっかり伝わらないこともあります。
工事の内容がはじめに聞いていたものと違う、というトラブルは実際多く発生しています。
自社施工でしたら最初の打ち合わせから施工まで、同じ業者が行いますのでそのような心配は無用です。
工事料金についても、下請け業者を使う場合は中間マージンや外注時に余分なコストがかかりますので、自社施工よりも料金が高くなる傾向があります。
訪ねてきた業者から見積もりを提示され、他者と比較したいと伝えたが応じてもらえなかった…
断り切れずに応じてしまった…
いずれも訪問販売によるリフォーム工事の事例として国民生活センターに寄せられた事例です。
全ての訪問販売業者が悪いわけではありませんが、トラブルが多く発生しているのも事実です。
訪問販売で、契約書を受け取った日から8日以内であればクーリングオフすることができますが、様々な手を使ってこの制度を回避しようとする業者もいます。
訪問販売業者に契約を迫られても即決しないでください。
足場を組んで外壁や屋根を塗装する塗装工事。足場は足場職人が組み、塗料の飛散を防ぐために養生して、飛散防止シートを設置しますので、事故が起こらないようにしっかりと対策は行っています。しかし可能性は低いとしても、足場が接触して家の一部が壊れてしまった、塗料が隣の家の壁や車についてしまった・・・などといった事故が起こらないとも限りません。
そのような万が一の事故に備えた保険がありますので、依頼しようとしている業者がそういった保険に加入しているのかどうかも大事なポイントです。
保険加入している業者の方が、よりお客様への配慮がなされているということで安心できますね。
トラブルになりやすいリフォーム業者は、保証を付けていなかったり、裁判などに備えるために契約書の内容を曖昧にしていることが多いです。
また、職人さんが多い塗装業では、契約書に細かく内容を記載していなかったり、保証が明記されていないことも…
営業マンがどれほど丁寧で親切だとしてもそれだけで信用せずに、必ず契約書や保証書を確認するようにしましょう。